総合化学企業ランクセスグループ及び
その新しい受託サービスプロバイダー「サルティゴ」
ランクセスの母体は、世界で最も歴史ある化学企業バイエルを源とし、2004年にその化学、ポリマー部門が完全に分離独立してランクセスが誕生しました。私たちはこれまで100年以上にわたり培ってきた豊富な経験と高度な専門知識を生かして、グローバルにビジネスを展開するお客様のいかなる要望にも応えられる、高度で効率的な生産体制をとっています。
ランクセスの基礎化学品は、工業用中間体から、脂肪族、複素環化合物まで、広範囲の品ぞろえを誇っており、製品数にすると800種類を超える化合物を提供しています。また、2006年にはランクセスの受託部門がその100%子会社として独立し、新たに世界トップレベルの規模と実績を持つ受託専業メーカー、「サルティゴ」として誕生しました。
サルティゴは、医薬・農薬の原薬及び中間体、スペシャリティケミカル分野向けの化学品の受託生産を中心に、最高レベルの製造技術と品質管理体制で、お客様のプロジェクトをサポートしています。
受託専門企業であるサルティゴは、小回りの効く企業サイズでありながら、その親会社ランクセスグループのロジスティックスや各国法規対応など、グローバル企業グループの一員ならではのリソース共有というメリットもお客様にご提供致します。
弊社の専門性
技術的スキル、革新的な製法の開発、最高の品質の製品、優れたサービスがお客様に大きな付加価値を提供します。
プロジェクト管理のための総合的なアプローチを通じて、サルティゴはお客様の新製品の開発をサポートし、化学、規制、技術の観点から、製品の全工程を追跡調査できます。
イノベーション
サルティゴでは、豊富な経験に裏付けられた高度な技術が成功の鍵となっています。例を挙げますと、純度の高い医薬中間体に重要な光学活性アミン、アルコール、エポキシド等のキラル化合物を高選択的にそして経済的に、特別な触媒を用いて不斉合成により工業的規模で生産することが出来ます。
また、鈴木カップリング、Heck反応、Buchwald カップリングに代表される、C-C, C-N, C-Oカップリング反応に関しては非常に多くの経験と技術を持っております。このように、ユニークな反応を自在に組み合わせることで、複数段階から成る合成プロセスを大幅に短縮し、環境負荷も低減できます。
プロセス開発、プロセス安全性に関する研究体制はトップレベルの人員と設備を備えています。また、経験豊富なフッ素化学、不斉合成、触媒反応などの分野での専門家を多数擁し、150名以上に及ぶトップレベルの研究員は、キロラボ、パイロットそして生産グループと有機的に結合し、お客様のアイデアを迅速、確実に市場へ送り出します。
数百の反応装置を備えた受託向けプラントはマルチパーパスに設計されており、FMS (Flexible Manufacturing Syatem)に対応した最新の制御システムが導入されています。
また、ホスゲン、シアン、フッ素等の危険性の高い原料、或いは200℃、300気圧に及ぶ高温高圧反応を安全に工業的に利用するために、独自の厳しい安全管理システムが備えられております。
GMP設備では、コンピューターバリデーションにも対応した、最新の要求事項を高いレベルでクリアする設備を擁しており、更に2007年10月には6tまでの反応器を備えたGMP対応新工場も竣工します。
FDA査察はもとより、世界の当局規制に非常に高いレベルで適合した製造設備、品質管理、品質保証体制が医薬品はもとよりあらゆる分野の製品に対し必要十分な品質保証を提供致します。
分析機器は最先端の設備、装置を網羅し、どのようなニーズにも対応できる確実な品質管理体制を整えております。
各プラントには専用の排ガス除害設備を備えており、廃棄物はグループ企業の専門の産業廃棄物処理施設で安全確実に処理できる体制を整えております。
ランクセスグループは世界中に製造拠点を保有しておりますが、受託専業サービスプロバイダーのサルティゴの製造拠点はドイツレバクーゼンに集約されております。そのためロジスティックスによる時間やコストのロスを最小限に抑えることが可能になっております。
1400名
不斉合成 カップリング フッ素 API キラル SMB saltigo サルティゴ