高圧化学工業株式会社(大阪市大正区、社長:岡﨑巧)は平成28年1月18日、耐腐食性高圧反応設備(通称:F7設備)の竣工式を行いました。

1.経緯
 荒川化学グループは、平成25年4月からスタートした第3次中期経営計画において「事業開発の促進」を重点項目のひとつとして掲げ、その取り組みを強化しております。
 その一環として、高圧化学工業では、高圧水素化技術とファインケミカル製造技術を活かして電子材料関連分野での事業育成にも力を注いでいます。
 今後のさらなる事業拡大のため、既存事業の電子材料用素材を中心としたファインケミカル製品に加え、無機化学品やバイオマス・農業関連材料などの新規分野の深耕にも取り組んでいくため、高圧化学工業の敷地内に新たな反応設備の設置を進め、このたび竣工の運びとなりました。

2.設備概要

 設備名称:耐腐食性高圧反応設備(通称:F7設備)
 設備仕様
  材質:ハステロイ製
  容量:5,000L(仕込み量600L〜)
  圧力範囲:1.3kPa(10Torr)〜2.8MPa
  温度範囲:0℃〜280℃
 竣工日:平成28年1月18日

 F7設備は反応釜材質に耐腐食性を有するハステロイを採用することにより、アルカリから酸条件下の広範囲のpH域での使用に対応でき、通常の材質では腐食を伴う反応でも生産が可能となります。
 また、幅広い圧力範囲で使用可能であり、当社の得意技術である水素化反応、亜臨界条件を含む水熱反応、ディールス・アルダー反応にも対応可能となっております。

以上