日興リカ(株)と煙台万潤精細化工有限公司(山東省煙台市)は、中国での合樹原料1,4-CHDA 製造の共同事業化に合意した。
 1,4-シクロヘキサンジカルボン酸(1,4-CHDA) は、医薬品、合成樹脂、合成繊維、塗料などの原料として今後更なる需要の増加が見込まれている。
 日興リカの1,4-CHDAは、得意とする水素化精製技術により、不純物の出ない最新製法により現在館林工場で製造を行っている。この1,4-CHDAの最新製造技術を、世界有数の液晶材料メーカー 煙台万潤精細化工に供与し、中国の煙台万潤精細化工は、子会社にて専用製造プラント(第1期500トン)を建設し、2013年度からの供給能力を大幅に増強する。
 日興リカは、中国の煙台万潤精細化工より現行品と同等品質の1,4-CHDAの供給を受け、主に日本国内に供給する。さらに両社は、大幅な需要増が見込まれる1,4-CHDAを、日本以外の全世界に向けて販売拡大を目指す。また、2015年には5,000トンの大規模プラントの建設を予定している。